ヨーロッパ最強チームを決める、サッカーチャンピオンズリーグ。
ホーム&アウェーで二試合戦って、トータルの成績で勝ち抜きを決めます。
2戦トータルなので、一戦目の結果で、2戦目の状況はかなり異なります。
とりあえず、一戦目が0-0だったら慎重に一点を取りにいくジリジリした展開。
アウェーゴールといって
一戦目アウェイ0-0
二戦目ホーム1-1
だったら、アウェイで点を入れた敵の勝ちになっちゃう。というルールがあるので話はさらにややこしくなります。
1-0で勝ちたいけど1-1にされたら負け。
だから、お互いこれでよしっていう、無気力試合的なシチュエーションが生まれにくいんです。
当然一戦目が勝っていれば守備的に。
どこまでも現実的にいきます。
また、一点差と二点差では、さらに内容が変わります。
一点差だと、予想外の失点があるので、守備的だけどカウンターは狙う。
相手がジれてくるまで、自陣でパスコースを消しつつ、いい形でパスカットができれば一気にカウンター。ってのがセオリーです。
しかし二点差になると話は別です。
何かの間違いで1点を失っても、勝ち抜けです。
とりあえず、全員で守れば90分ぐらいすぐに過ぎます。
ボールが奪えなくても、いいプレーさせなければいい。
ドリブルを止められなくても、体をぶつけていれば、ピンチにはならない。
なにかあったら、反則すればいい。
時間が過ぎなかったら、足を痛めた振りをすればいい。
試合が止まらなければ審判に抗議すればいい。
そうやって、マークの確認をし直して、呼吸を整えてからリスタートができる。
なので、初戦を2点差で勝ってるチームが、2戦合計で負けたことがありません。
したたかな者が勝つ。それが世界最高峰のチャンピオンズリーグです。
初戦が2-0なら二戦目は見なくていい。これまでは常識でした。
昨日、その不可能なミッションに挑戦したチームがあります。
FCバルセロナ。
現在世界で最も美しいサッカーをすると言われたチームです。
結論から言いますと。
一戦目:ミラン2-0バルサ
二戦目:バルサ4-0ミラン
トータルスコア(UEFAではアグリゲートスコアと呼びます)4-2でバルサ!
いやあ、攻めたね。
攻めに攻めたね。
走らないバルセロナが、後半、スタミナ切れを起こすぐらい攻めたね。
試合前の記者会見でピケが語っていました。
「
何よりも僕らが必要としてるのは、ファンの信じる心だ。僕らがやれると信じている9万人のファンだ。僕らが逆転をできないと思うソシオは、どうか(年間指定席を)フリーにするか、子供や友人に譲ってほしい。
」
客観的に見てると精神論みたいですが、前半45分で二点取ってやると、チーム、スタッフ、観客、メディア、家族、売り子さん、、、全員が強く思ったからこそのプレッシングだったと思います。
勝って当たり前チームだけが許される感情。
逆転して当たり前と強く信じれる感情。
翌日のメディアでは誰も奇跡だとは言わなかった。それだけでも明らかでしょう。
勝利への執着心とはちょっと違う。
我々が勝つ運命になっていると、全員で信じる強さ。
クライフが植え付けた、この強さ。
宿敵のミラン相手に、20年越しに開花させましたよね!
いや〜、今日は気分がいい。
今日ぐらいお肉食べてもいいかな〜www
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