2013年6月2日日曜日

自転車嫌いの子どもが乗りたがるまで。

田舎の感覚で言うと、自転車は幼稚園の段階でマスターするもの。
8歳にして、すでに調子に乗りすぎて、車にひかれていた私からすると、小学校に入学してからようやく自転車の練習なんて、30過ぎても童貞ですっていうぐらい、恥ずかしい事です。
いや、例えがおかしいのは、俺も何となく気づいている。

とはですね、忙しい父親としては、自転車を買い与えたっきり、何にもしてやれてないんですよ。
それは、反省。
忙しいなんて言い訳だよね。

ってことで、子どもが家から帰ってきて、夕暮れまでの一時間。
いったん帰宅して、自転車乗せて、また仕事。というルーチンを10日ほど続けました。

自転車の練習と言えば、お父さんが自転車を押しながら、
「うまいぞ坊や、そらっ、手を離すゾ」
みたいなシーンが思い浮かびますが、ウチではそれはやりませんでした。

子どもの頃から先代に「オマエは先生になりなさいと」諭され続け、大学で教員免許まで取った私。
20歳で、楽器の演奏を指導し、コンテスト入賞まで導き、
30代で、割り算も出来ない素人を畳職人に育て上げてきましたから、教える事には自信があります。
自分はダメ人間なのにねw


ってことで、自転車の練習。
まずは、コマを左右につけて、しっかり乗ってもらいます。
ペダルをこいだら前に進み、ハンドルを動かせば曲がる。
これが体感できてきたら、実はゴール目前なのです。

あとは連日、スパナでコマの位置を調整します。
子どもの上達に合わせて、コマを地面から離していくのです。
もちろん、子どものにはその様子を見せて、コマがガラガラ地面についてたらイマイチって教えます。

すると、まあ、自転車ですから、
それなりのスピードでまっすぐ進んでる時は、わざとやったって、コマは地面につきません。
で、一度コマが宙に浮く感覚が分かったら、あとはカンタンです。
発進のときにコマなしでも出れるようになったら、遅くとも1週間でコマなしでも自転車に乗れます。

実はこの自転車の練習。
どうも自転車に苦手意識を持ってたみたいで、最初は結構嫌がってました。
娘「自転車しんどい〜。」
妻「せっかくパパが練習したるって言ってくれてるんやから、いっとき!」
みたいに親がせっついて、渋々練習です。

よく言うじゃないですか、褒めて育てるって。
あれ、確かに非常に重要な概念なんですが、よく誤解されてますよね。
小さな成功体験を褒めて認知させるのはいい事なんですが、
褒める=おだてる、ゴマをする。
ではないですよね。

今回の自転車練習でも、良く分かるのですが、
大抵はお父さんに連れられて渋々行くって感じです。
でも、ママに花を買いにいくとか、ミッションがつくと、喜んでいきます。
そして、不思議なものですよね。
コマを取った瞬間、あれだけ嫌がってた自転車練習を自分からやるようになります。
朝から晩まで、一緒に自転車いこう!って誘われます。

やっぱり、達成感が、一番のご褒美なんでしょうね〜。

それがすごく勉強になりました。

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